「何」

同じ高校に通っていた友人とお互いに借りていたものを返す為に今日久しぶりに会った。

共通の趣味の話もしたが、やはり就職の話にもなった。

というより私が少しでもその話をしたかった。周りが専門職に就く中でこういう話ができる人がいないから。

まあその友人は私のようにFランではなく立派な大学に通ってるし実家は自営業を営んでるからね。結構状況は違うのだけれども、未だどこに内定を貰っていないどころか来年仕事についていない気がする。やる気がない。こんな自分がクズで消え失せたい。という馬鹿な気持ちも一緒だから色々と話しやすい。

このご時世でこんな考えは甘えだとよく分かっているし分かっているから辛いのだけれども、このまま決められたまま生きていてでいいのかな、と考えてしまうんだよね。というところまで一緒だった。多分。

そして隣のいかにもな女子大生の話が聞こえてきて落ち込み、私は妬み、隣のサラリーマンを見ては落ち込み、私は帰りたくなり……勝手にワァワァギャアギャアして落ち込んで妬んでるだけなのだけども、それを理解してるけども、世の中辛いね、生きづらいねって話を出来ただけで私は少し気持ちが楽になりましたよ。何も解決してないことを自覚しながらね。


Fランでなりたいものにはなりやすいとはいえないけど、この時期は最後の「将来なりたいものは何ですか?」の答えを考えられると思うのです。

でも私の「なりたいもの」は募集枠が少ないどころか募集していないところも多々。そして多くの才能が必要。

なりたいものになるのは難しい。

そして皆が当たり前のように見てる現実を見るのが私には難しい。現場を見るというか理解するというか。

この年になって「私には何か出来るのじゃないか」と思ってしまう。何か出来る人だったら今もう何か出来てるのに。人に一目置かれる人になってるのに。恥ずかしいね、本当。

何かって何だろう。何かを何かのままにしておいた結果この現実。

この現実知っているのに分かっていない。全く分かっていない。いや、分かっているのにまだ私は私のことを過信してる。諦めてない。

だからいつまでたっても幼稚園や小学生の「将来なりたいものは何ですか」の答え。ばーか。


朝井リョウさんの「何者」という書籍は就活のお話らしい。読んだことないので内容は分からないです。これから書くことに内容が被っていたらすいません。頭の中身の質が違いすぎるのでないと思いますが…(もちろん私が格下の格下です)とりあえず何があってもパクってはいないです。読んでないので。読んでないのもすいません。「桐島、部活やめるってよ」は読みました。万年三軍女子の私は色々とぶり返して倒れそうになりながらも最高でした。

話を戻して、「就職」と「何者」だけで考えて行くと私が何者であるか考えるのは就活を考えていくのと同じなんだろうな。

私が私は今何者なのか、何者になりたいか、なれるのか、なっていきたいのか、何者になるためにどこに就職すればいいのか。もしくはしないのか。

行きたいとこに就職すれば、内定を貰えれば、なりたい何者になれるのかな。

私には何者にもなれる資格が何個あるのかな。全部中途半端で生きてきた私にはなりたい何者になる資格がないと思うんだよ。

でも、なりたい何者になりたいんだよな。それでも欲してしまう私が馬鹿だなと恥じるよ。


この話題は何を考えても同じところをグルグル回るどころかその場を足踏みしているだけで何も進まないなぁ。

最後はいつも生き方には色々とあるよねって自分を慰めて終わります。

そうなんだけど、私にはそれを考えていいのかな。親不孝満載なのに。

人に迷惑にならないように溶けて消えたいです。


この話とは関係ないですが、朝井リョウさんは何処かに就職しているのですね。文章で食べていける力があるにも関わらず。しかも自分が朝井リョウであることを伏せて受けたと聞きました。

人によっては当たり前だよと思うかもしれませんが、私だったら有名な私を嫌味にならない程度で振りかざしまくるので凄いなと思います。

こんな所でも私は駄目ですね。